【Melts Boundaries】vol.2 ガーナでの活動報告

【Melts Boundaries】vol.2 ガーナでの活動報告

【Melts Boundaries】vol.2 ガーナのチョコレート工場に、水と電気が届くまで

こんにちは!MAAHA CHOCOLATE代表の田口愛です。いつも私たちの商品をお楽しみいただき、また活動を応援いただき、本当にありがとうございます。

MAAHA CHOCOLATEは、日本でチョコレートをお届けするだけでなく、カカオの生産国であるガーナで、チョコレート文化を広げる活動を続けています。これらの活動は、MAAHA CHOCOLATEの売上の一部や、クラウドファンディングを通じていただいたご支援によって成り立っています。

今回は、皆さまからいただいたご支援がどのような形になったのか、昨年ガーナで取り組んだチョコレート工場のインフラ整備について、ご報告したいと思います。

ジャングル奥地のチョコレート工場を動かしていくために

私たちはこれまで、ガーナでのチョコレート作りや現地の方々への製造研修を重ね、チョコレート工場の建設にも取り組んできました。しかし、工場が建ったからといって、すぐに本格的な製造を始められるわけではありません。大きな課題となっていたのが、水と電気の確保でした。

これまでは、工場でチョコレート作りの研修を行うたびに外部から水を運び、電気は発電機(ジェネレーター)を使って確保していました。日本では当たり前のように使っている水や電気も、ガーナの村では簡単に手に入るものではありません。

そこで昨年、新入社員とともにガーナへ渡航し、工場を本格的に稼働させるためのインフラ整備に取り組みました。


忘れられない、井戸から水が噴き出した夜

まず取り組んだのは、井戸掘りです。工事をお願いできる業者を探すところから始まり、オンラインでも現地でも情報を集め、複数の業者から見積もりを取って比較検討を重ねました。適正価格を探りながら、何度も価格交渉を行い、ようやく依頼する業者を決めることができました。

いよいよ工事開始!と思ったものの、ここからが想像以上に大変でした。井戸を掘るためには大きな掘削機が必要ですが、村までの道にはぬかるんだ場所もあり、なかなかたどり着けません。ようやく村に到着すると思ったら、今度は工場までの道の草を刈らないと進めないと言われたり……。次から次へと問題が起こり、なかなか予定どおりには進みませんでした。

それでも、ついに掘削機が工場に到着し、工事が始まりました。大きな音を響かせ、砂埃を巻き上げながら、地中深くへと掘り進んでいく巨大な機械。その圧倒的な迫力は、今でも忘れられません。普段は静かな村に突然大きな機械がやってきたことで、村中から若者たちが集まり、辺りはざわざわと賑やかになっていきました。


水を求めて、時間をかけながら丁寧に掘り進めていきます。しかし、やがて日が沈み、辺りが暗くなっても、なかなか水は出てきません。「今日はもう難しいかもしれない」と諦めかけた、そのときでした。

地面から、勢いよく水が噴き出してきたのです。

最初は泥が混じっていた水も、しばらくすると透明で綺麗な水に変わっていきました。暗闇の中、ライトに照らされた水がキラキラと舞い散る光景は、今でも鮮明に覚えています。たくさんの困難を乗り越え、ようやく水にたどり着いたあの夜は、忘れられない思い出になりました。


村の人々に支えられた、電気工事

もうひとつの大きなミッションが、電気工事です。将来、工場で多くの電力を使うことも見据えて、現地で太い電線を購入しました。日本で生活していると、電線を購入する機会なんてなかなかありません。そんな経験も、今回の渡航での印象的な出来事のひとつです。

電気工事も現地滞在中に完了させる予定でしたが、こちらも思うようには進まず、帰国後もオンラインでやり取りを重ねながら進めることになりました。特に大きな課題となったのが、電柱の設置費用です。当初は新たに8〜9本もの電柱を建てる必要があり、予算を大幅に超えてしまう見込みでした。

そんなとき、助けてくれたのが近くに住む村の方々でした。今回掘った井戸の水は、工場だけでなく、地域の方々にも使っていただけるようになりました。すると、「井戸を作ってくれたお礼に」と、村の方々が電柱を貸してくださったのです。そのおかげで当初の想定よりも費用を抑え、予算内で工事を進めることができました。

工場のために始めた井戸掘りが、地域の方々の暮らしにもつながり、今度はその方々が私たちの工事を支えてくれる。こうして、お互いに支え合いながら工場を作っていけることを、とても嬉しく感じました。

その後も工事を進めていただき、無事に工場への通電が完了しました。


皆さまの応援が、ガーナで少しずつ形になっています

こうして、皆さまからのご支援と現地の方々の協力によって、ガーナのチョコレート工場は本格稼働に向けて、一歩前進することができました。井戸の掘削と配管工事を行い、工場への通電も実現しました。井戸の水を工場内で使用するための接続など、まだ整備が必要な部分もありますが、少しずつ製造環境が整ってきています。

また、これまで現地では数多くのチョコレート製造研修を行ってきましたが、現在はオンラインを通じた研修にも挑戦しているところです。

私たちが目指すのは、ガーナでチョコレート産業を立ち上げ、Made in Ghana 100%のチョコレートを世界に届けること。その実現にはまだ時間がかかりますが、少しずつ、着実に前へ進んでいます。

そして、こうした活動を続けられているのは、MAAHA CHOCOLATEの商品を手に取ってくださるお客さまや、クラウドファンディングを通してご支援くださった皆さまのおかげです。

日本でチョコレートを楽しんでいただくことが、遠く離れたガーナでの新しい挑戦につながっている。今回の活動を通して、そのつながりを改めて感じました。皆さまからいただいた応援が、こうして少しずつ形になっていることを、私自身とても嬉しく思います。

いつも本当にありがとうございます。これからもMAAHA CHOCOLATEは、ガーナでの挑戦を一歩ずつ続けていきます。引き続き、私たちの活動を温かく見守っていただけたら嬉しいです。